生徒さんからのご質問:
Q新共通テストから文法問題がなくなると聞いています。今後文法に力を入れる必要があるのでしょうか、、、。
A、文章が正確に読めないとリーディングの点数が6割ほどで頭打ちになります。(満点近い点数を取れるくらいの時間をかけても8割で限界が来ます。現役の間に目標点数に間に合わなくなります。)
十数年前にTOEFL(英語を母国語としない人たちがアメリカの大学や大学院を受けるためのテスト)で同じようなテスト形式の変更がありました。
新形式に対応するため、多くのスクールが、
従来の「文法偏重指導」から、「文章の大まかな内容を指導するだけのスタイル」へ方法を変えていきました。
テスト形式に沿って指導方法や学習方法を変えることは、一見理にかなっているように見えます。
結果は、、、
文法(以前のTOEFL structure section)をきちんと学習していなかった受験者は、どんなに時間をかけても80/120点ほどで頭打ちになりました。
逆に、100/120点以上を入学者選抜基準とするアイビーリーグ(ハーバード大学、イェール大学、コロンビア大学等)の大学院へ進学した受験生のほとんどが、すでに文法をきちんと学んでいた、又は並行して学習していました。
TOEFLは4技能を測るテストであるにも関わらず、結果的にうまくいった人達の学歴を見てみると「文法偏重」と批判されていた日本の英語教育の中で、受験戦争を勝ち抜いてきた人たちが多かったのです。
「高いレベルで正確に英文が読めていれば、リスニングやスピーキング、ライティングも練習次第で高いレベルに達することが出来る。」ことを証明する結果となりました。
実際、当塾にも文法の必要性を感じた社会人の方や学生からの問い合わせが多くあります。
大学生や社会人になってから、再度、文法を学習することは今以上に大変なことです。
充実した学習環境の中で文法をじっくり学べるのは、中高校生の時期だけです。
周りの人間が全力で学習をサポートしてくれる恵まれた時期や環境にいる時に、しっかり文法を学んでおきましょう!